《ある障害のある方の考え》
 私には一つ、ひじょーに気になっているCMがあります。
 そう、AC(公共広告機構)のあれです。

   「ひとさし指一本でできる“ボランティア”があります。」

 内容としては、エレベーターに乗ろうとする車いすの青年のために、OL風お姉さんがエレベータの「開く」ボタンを押し、さらに「何階ですか?」と尋ねるもの。

 私は、あの逆バージョンが欲しいんです。

 即ち、エレベーターに走りこんでくる人のために、車いすの人が「開く」ボタンを押す、というもの。そういう場面があってこそ「お互い様」だと思うんですよね。

 っていうかね、操作パネルの側にいる人が「開く」ボタン押すとか、「何階ですか?」って聞いて階数ボタン押すのは、障害のあるなしに関わらず、当たり前のことだと思うんですよね。それが、相手が車いすになった途端、どうして「ボランティア」になっちゃうの??

 じゃ、いつも低いところにあるパネルで「開く」ボタンを押してる私は、「健常者に対してボランティアをしてあげてる」の??
 何か変・・・。
 

「らすかるつうしん」より
:制作者 rasskall@avis.ne.jp
      http://www.nagano.com/journal/rasskall/  ※許可をいただきました。

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